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心の風景

8月の終わりに広島、山口方面に家族旅行で行きました。
自家用車で行ったのですが、予想以上に移動距離が長くて大変でした。有名な観光地が、結構離れて点在してるのですねえ。
個人的に見たかったのは、宮島・秋芳洞・萩の城下町だったのですが・・・
宮島、厳島神社は写真で見るとおり、海に浮かぶ鳥居と社殿がきれいでした。潮の干満の関係で、帰り際には引き潮で大鳥居の手前まで水が引き、大鳥居の下まで歩いて記念写真をとる人がいっぱい。厳島神社を海側から見ることができましたが、砂浜に乗っている社殿はさほど美しく見えません。
なので、観光船でのナイトクルーズに期待しましたが、これが良かった!大鳥居や社殿や参道をライトアップしているのですが、大鳥居の間まで近づけたのです。真下から見る鳥居の大きさに感動しました。
平家の人々もこうして船で大鳥居をくぐってお参りしたのかと思うと、(昼と夜の差はありますが)古のロマンに浸る事ができます。やはり、海から近づく厳島神社の光景は、最高でした。
そして、秋芳洞。
鍾乳洞の中の遊歩道を往復歩きました。疲れたけど、夏の暑いときには最高なのは、天然のクーラー状態で涼しい事です。ただ、鍾乳石って石灰岩だからもっと白くてきれいだと思ったのですが、埃やら蝙蝠のフンやらで灰色でした。残念~。
帰ってからテレビで外国(イタリアだった)の風景でよく似た階段状(百枚皿)の鍾乳石が出てきて、
「あれよ、あれ!鍾乳洞って白くてつるつるだと思っていた!」と叫んだら、息子に「夢見すぎ!」と言われました。
何か写真とかで見たときに、さらに理想化して心象風景としてインプットされているんですね。それで現物を見て、ちょっと違うとか・はなはだしく違うとか感じてしまう。一方的な思い込みでがっかりされる観光地としては、いい迷惑だと気が付きました。
一番その落差を感じたのが、萩。
幕末と維新の中心、長州の城下町です。
城下町のたたずまいは、私の出身地の城下町とも通じ、狭くて古い町並みは子どもの頃の地元の商店街のよう。
そして博物館を出て、武家屋敷の土塀を見ながら、城跡に向かって歩き、ガイドブックに出ていた鍵曲。江戸時代と変わらぬ土塀と夏みかんが維新の志士が、闊歩する様子を彷彿とさせますが・・・古びた壁があるだけでした。
やはり新撰組ファンの私が、敵対していた長州にロマンを夢見るのは無理だったのでしょうか。
ただ、帰ってから記念撮影で撮った鍵曲の写真を見て、びっくり!ひなびた土塀が本当に美しく撮れていたのです。現物より、はるかにすてき!
萩焼の体験とか、もっとゆっくり良さを味わう事ができれば、見え方も違っていたのでしょうね。萩の町。
予想外に良かったのは、山口の瑠璃光寺でした。五重塔がすばらしく、ウグイス張りの石畳などという珍しいものもあって、雨上がりのもやがかかる五重塔の姿は、墨絵の幽玄の世界に踏み込んだよう。
近くに立ち寄られた際には、是非、行ってみてください。

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